自宅で作る水出し緑茶は危険だというのは本当ですか?
水出し緑茶に危険はないので安心して飲んでくださいね
すっきりとしていて、カロリーがゼロ、熱い夏にガブガブ飲める冷茶は夏におすすめな飲み物ですよね。
その中でも、自宅で簡単にできてお財布にも優しい水出し緑茶は、魅力的なドリンクです。
でも、最近、ニュースやSNSで「水出し緑茶は危険!」という話題を耳にし、不安に思っている方もいるのではないでしょうか?
水出し緑茶は本当に危険な飲み物なのでしょうか?この記事で一緒にみていきましょう。
日本茶専門店「CHA10」オーナー
中野目 則子(なかのめ のりこ)
中野目則子 プロフィール
珈琲ショップチェーン店店長 マクロビレストラン店長を経て、現在はお茶処静岡市にて、オーガニック抹茶スタンド「CHA10」(チャトウ)を経営。
中学時代からの数々のダイエット経験から、食べてキレイになるマクロビォティック食事法に出会い、マクロビレストランに就職。
メニュー開発の過程で、日本のスーパーフード「抹茶」に出会い、東京から静岡に移住。抹茶の美味しさ、日本のお茶の素晴らしさを伝えている。
水出し緑茶はごくまれなケースを除いて危険ではありません
結論から言いますと、水出し緑茶そのものは危険ではなく、水道水で抽出した場合に危険が伴うことがあります。ただし、水道管や貯水槽などが劣化してサビが混ざるなどごく稀なケースです。
また、水道水に含まれる塩素が危険なのではないか?もしくは煮沸消毒していない水を使うので痛みやすいのではないかと心配する方もいるようです。
詳しくみていきましょう。
水出し緑茶が危険と言われる3つの理由
水出し緑茶が危険と言われる理由は主に以下の3つになります。
- 劣化した水道管や貯水槽にサビが発生していた場合
- 水道水に含まれる塩素が危険
- 煮沸消毒されていないので痛みやすい
劣化した水道管や貯水槽にサビが発生していた場合
日本の水道水には厳しい安全基準が設定されているため、基本的には水道水で水出し緑茶を抽出しても何の問題もありません。
ただし、その水道管が劣化し、赤サビが水に混ざったり、きちんと管理されていない貯水槽の内部で、カビやサビが発生いる場合、その水道水で抽出した水出し緑茶も危険が伴います。ただしこれはごくまれなケースとなります。
それでも心配だと思う方、水出し緑茶をより安全により美味しく飲みたい方には、ミネラルウォーターの使用やウォーターサーバーの導入や、水道水の有害物質を除去できる浄水器の導入がおすすめです。
水道水に含まれる塩素が危険
水道水には塩素が含まれていますが、たとえ毎日飲んでも害がないように、残留塩素は極少量で、基準も設けられているため、人体への害は基本的にはありません。
煮沸消毒されていないので痛みやすい
水出し緑茶の水は煮沸消毒していないので、雑菌が増えて痛みやすく危険なのでは?と思われることがあるかもしれませんが、水道水には塩素が含まれているので、カビや雑菌の繁殖を防いでくれるので、痛みやすいことはありません。
煮沸消毒して、カルキを除いた水で抽出した場合は、逆に痛みやすいので、早めに飲み切ることをおすすめします。
また、水出し緑茶をいれ、そのまま長時間常温で放置すれば、痛みも早くなります。
水出し緑茶は常温でなく、少し長い時間をかけて冷蔵庫で抽出し、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
水出し緑茶の安全で簡単な作り方
水出し緑茶の安全で簡単な作り方を教えてください
準備するもの (750ml分)
- 容器 茶漉し付きガラス瓶などがおすすめ
- 緑茶 5g お好みで調整してください
- 水 750ml
ガラス瓶などに緑茶5gを入れ、水750mlを入れて、1晩(6時間〜8時間)冷蔵庫内で抽出してください。
茶こし付きでないガラス瓶なら、ティーパックのお茶や、リーフ茶を市販のお茶パックに入れて、抽出すると便利です。
抽出されたら、お茶をこして、(ティーパックは取り出して)冷蔵庫で保存してください。
お茶っぱを入れたままにしておくと、お茶の痛みが早くなり、えぐみも出て、飲みづらくなってしまうので、必ず取り出して保存しましょう。
より安全に美味しく飲みたいのなら水にこだわってみてください
水出し緑茶をより安全に美味しく淹れたいのであれば、一手間かけて、水にこだわるといいです。
水道水をやかんなどで一度沸騰させ、カルキを除いた湯を冷蔵庫で冷やしてから使うと、カルキ臭さもなく、煮沸消毒された水で、より安全な水出し緑茶を作ることができます。
ちょっとそれは面倒くさくて、続けられない、という方におすすめなのは、ミネラルウォーターの使用やウォーターサーバー、浄水器の導入です。
水出し緑茶の賞味期限と安全な保存方法
水出し緑茶はどれくらいで飲み切るとよいですか?
冷蔵保存で2日〜3日を目安に飲み切ってください
水出し緑茶を美味しくいただくには冷蔵保存で2日〜3日を目安に飲み切ることをおすすめします。
低温で抽出するため、殺菌成分であるカテキン類が抜けにくく、賞味期限は熱い湯で抽出した時より長いです。
でも、自宅で抽出したお茶は、保存料などの添加物を入れていないため、あまり長く保存することはできません。
安全面でも、美味しさの上でもこまめに作って飲み切ることをおすすめします。
保存の際はガラス瓶などがお勧めです。
プラスチックのペットボトルの使い回し容器などは、内側にも傷が付きやすく雑菌が隙間に残って、繁殖しやすいからです。
また、容器に直接口をつけると、唾液から雑菌が繁殖しやすいので、面倒くさくてもカップなどに移して召し上がることをおすすめします。
常温で持ち歩く場合は、夏場なら半日、冬場の涼しい時期でも1日で飲み切ることを目安にしてください。
また、職場などで冷蔵庫が使えるなら、冷蔵保存がおすすめです。
超簡単!安全!すぐに飲める!水出し緑茶の裏ワザを紹介
水出し緑茶、時間もかかるし色々面倒くさそう〜
ズボラさん、せっかちさんには冷茶がおすすめ!
煮沸消毒したり、1晩置いたり、なんだか面倒臭いから、やっぱりペットボトルのお茶買っちゃう!
なんて言わないで。笑
ズボラさん、せっかちさんにおすすめの、超簡単!安全!すぐに飲める!水出し緑茶の裏ワザを紹介します。
厳密にいうと、水出し緑茶ではなく冷茶になりますが、手軽にすぐできて、すぐ飲めて、一度にたくさん作れて、長期保存もできるので、ズボラさん、せっかちさんにピッタリです。
ぜひぜひ1度試してみてくださいね。
準備するもの (750ml分)
- 大きめなコップ
- 容器 ガラス瓶がおすすめ
- マドラー
- 緑茶 2gのティーパック2個 お好みで調整してください
- 沸かしたお湯 500ml
- 氷 300g
最初にガラス瓶に氷を300g入れておきます
ティーパック2個を入れたカップに、沸騰してから一冷まししたお湯(70°位)を250mlを入れ、1分蒸らしてから、氷を入れた容器にできたお茶を注ぎ、急冷します。(ティーパックは除いておきます)
同じティーパック2個に再びお湯を注ぎ、10秒位してお茶の色が出てきたら、先ほどのガラス瓶に再びお茶を注ぎ、マドラーでよく混ぜます。
ティーパックは必ず取り出してから冷蔵庫で保存しましょう。
直飲みを避けて、コップなどに取り分けていただけば、4日〜5日位美味しくいただけます。
注:一冷ましのお湯とは、70°〜80°のお湯のことで、一般的に緑茶をおいしくいれる適温と言われています。沸騰したお湯を湯飲みなどに一度移すと、10°〜20°温度が下がります。これが一冷ましの湯です。
まとめ
水出し緑茶は水道水で入れても危険であることはほとんどありませんが、ごくまれに、水道管や貯水槽にサビが発生していた場合などに危険を伴うことがあります。
安全でより美味しく飲みたいのであれば、ミネラルウォーターの使用やウォーターサーバー、浄水器の利用がお勧めです。
水出し緑茶は冷蔵保存で、2日〜3日を目安に飲み切ってください。
保存には、ガラス瓶を用い、直飲みでなく、カップなどに移して召し上がるのがお勧めです。
まだまだ続く残暑、すっきりとして、カフェインも少なく、カロリーもゼロの水出し緑茶は夏にぴったりなドリンクです。
簡単に作れて、お財布にも優しい水出し緑茶は夏におすすめです!
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