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お寿司やさんのお茶はなぜ熱いの?
分厚くておっきい湯呑みになみなみと注がれた熱々の粉末茶。お寿司屋さんの定番のお茶ですよね。
お茶の適温は一冷ましといわれる70°〜80°です。なのになぜお寿司屋さんで出されるお茶は熱いのでしょうか?
真夏であっても、ほとんどのお店で冷茶が出ることはありません。その理由を探ってみました。
日本茶専門店「CHA10」オーナー
中野目 則子(なかのめ のりこ)
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中野目則子 プロフィール
珈琲ショップチェーン店店長 マクロビレストラン店長を経て、現在はお茶処静岡市にて、オーガニック抹茶スタンド「CHA10」(チャトウ)を経営。
中学時代からの数々のダイエット経験から、食べてキレイになるマクロビォティック食事法に出会い、マクロビレストランに就職。
メニュー開発の過程で、日本のスーパーフード「抹茶」に出会い、東京から静岡に移住。抹茶の美味しさ、日本のお茶の素晴らしさを伝えている。
お寿司屋さんのお茶が熱い3つの理由
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お寿司屋さんのお茶が熱い理由は以下の3つです。
- 次のネタを美味しく食べていただくため
- 緑茶のカテキン効果で食中毒予防
- お寿司をたくさん食べていただくため
次のネタを美味しく食べていただくため
新鮮な切り身魚を使う寿司はヘルシーなようで、実はたっぷり脂がのったものが多く、また近年は特に脂がのったものが好まれています。
そのため口の中が脂っこくなります。
前に食べた魚の脂が口に残っていると、せっかくの次のお寿司の味を十分に楽しんでいただくことができません。
そこで、次のネタを食べる前に熱いお茶を飲んでいただき、口の中をさっぱりさせて、新しいネタを楽しんでいただこうということなのです。
また、お寿司やさんでは次々と違う種類の魚をいただくので、魚の持つそれぞれの美味しさを味わうためにも、口の中をリセットすることは大切ですよね。
カテキンで食中毒予防
お寿司は基本的に非加熱で提供されるものなので、食中毒を起こす可能性が極めて高い食べ物です。
一方お茶にはカテキンという抗菌作用があり、食中毒の原因となるほとんどの菌を殺菌する力があるため、食中毒を防ぐ効果が見込まれるお茶がお寿司のパートナーとして最適なのです。
お寿司をたくさん食べていただくため
こちらはお寿司屋さんの経営裏事情になるのですが、ぬるいお茶だと、特に暑い夏などはお茶をガブガブ飲んでしまって、肝心のお寿司をたくさん食べてもらえなくなってしまうから、という事情があるようです。
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最後の理由に共感(笑)
高級な寿司屋も粉茶を出す理由
回転寿司はもちろんのこと、高級と言われるお寿司屋さんでも、お茶は安価な粉茶や粉末茶が出されますが、それには2つの理由があります。
- 手間や時間がかからないため
- お寿司の味を損なわせないため
手間や時間がかからないため
お寿司屋は明治時代は屋台が主流でした。
屋台は一人で切り盛りすることが多いため、蒸らしたりする必要もなく、手間や時間をかけなくても濃い色と渋みがでる粉茶、粉末茶がお寿司屋には最適だったというわけです。
お寿司の味を損なわせないため
そして、もう一つ大きな理由があります。
それは、良質な緑茶や玉露にはテアニンという旨み成分が多く含まれ、これが味覚をマヒさせて、寿司の味を邪魔してしまうというのです。
タンニンの渋みが強く、コクがあるのにさっぱりとした粉茶、粉末茶はお寿司にぴったりなのですね。
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高級なイメージのお寿司に高級なお茶はあわないなんて、面白いですね。
まとめ
お寿司屋さんのお茶が熱いのには3つの理由がありました。
次のネタを美味しく食べていただくため。
緑茶のカテキン効果で食中毒を予防するため。
お寿司をたくさん食べていただくため。
また、玉露や高級な煎茶は、お寿司の美味しさを邪魔してしまうので、高級なお寿司屋さんでも粉茶や粉末茶を出しています。
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